化粧品の効能効果で使える表現【56項目一覧】

作成日:2016年12月14日

最終更新日:2024年05月10日

ドラッグストアや量販店で販売される商品のパッケージやシール・ラベル、販促物を作成する場合に、セールスコピーに注意しなければなりません。薬機法に基づき、厚生労働省は化粧品広告の効果・効能に適切な表現は56項目と定めています。

効果効能を謳う表現は「厚生労働省」で定められている

厚生労働省は、美容を目的とする化粧品の効能や効果に関して虚偽や誇大な表現をしないように範囲の基準を定めています。化粧品の効能・効果の表現は56種類から外れるような不適切な表示をしないように注意が必要です。使用できる表現の範囲を超えないようなニュアンスのセールスコピーにしましょう。

効果効能で使えない表現例《薬機法違反に注意》

美容目的の化粧品パッケージ、化粧品広告において、医薬品と疑われるような表現は使用禁止です。薬機法に違反しないよう注意しましょう。よくあるNGの表現例を紹介します。

よくある不適切な表現一覧

・多くの皆様のお肌の悩みを解消!(美容液の場合)
化粧品は健やかに保つことが目的で、解消するものではありません。

・ほうれい線が薄くなる美容液(美容液の場合)

・皮膚の細胞の再生力に富んだ水を使用(美容液の場合)


・保湿効果は最長24時間持続します!(リップクリームの場合)


・アンチエイジングケアのフェイスクリーム新発売。(クリーム・乳液の場合)

化粧品は、“アンチエイジング=老化を防止”という文字を使うことができません。

・見た目年齢、マイナス10歳の美容液(美容液ジェルの場合)

・男のシワ取りに、老け顔に。(美容液ジェルの場合)

化粧品は症状を改善する薬ではありません。

・本気でアトピー肌をケア!(美容液ジェルの場合)

・細胞の再生を促します。アレルギー・アトピーにも効果的です。(美容液セットの場合)


・シミも張りもこれで完結!(美容液セットの場合)

化粧品の効能効果の範囲一覧【56項目】

化粧品の効果効能を謳う際は、厚生労働省が定める“化粧品の効能の範囲(56項目)”から逸脱しない表現を使いましょう。

(1)頭皮、毛髪を清浄にする。
(2)香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
(3)頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
(4)毛髪にはり、こしを与える。
(5)頭皮、毛髪にうるおいを与える。
(6)頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
(7)毛髪をしなやかにする。
(8)クシどおりをよくする。
(9)毛髪のつやを保つ。
(10)毛髪につやを与える。
(11)フケ、カユミがとれる。
(12)フケ、カユミを抑える。
(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。
(14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
(15)髪型を整え、保持する。
(16)毛髪の帯電を防止する。
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。
(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚をすこやかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひげそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
(38)芳香を与える。
(39)爪を保護する。
(40)爪をすこやかに保つ。
(41)爪にうるおいを与える。
(42)口唇の荒れを防ぐ。
(43)口唇のキメを整える。
(44)口唇にうるおいを与える。
(45)口唇をすこやかにする。
(46)口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。
(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48)口唇を滑らかにする。
(49)ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(50)歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(51)歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(52)□中を浄化する(歯みがき類)。
(53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。
(54)歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(55)歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。

厚生労働省HPで効果効能の範囲を閲覧可能

より詳細な化粧品の効果効能の範囲に関する資料は、厚生労働省のホームページにて公開されています。

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この記事の筆者

中嶋

OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。

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