食品表示ラベルを作成される事業者様へ間違えやすい食品表示のポイントPart2【vol.530】
作成日:2025年3月7日
最終更新日:2025年03月26日
加工食品などの製造、販売をされております事業者様へ、食品表示ラベルやパッケージ包装の作成時で見落としがちな食品表示のポイントや、間違えやすいポイントを紹介いたします。

目次
栄養成分表示の書き方は正しいですか?
誤 過去にあった間違うポイントです

正

食物繊維たっぷりのコピーに根拠となる栄養成分を表示していますか?
食物繊維たっぷり!というコピーをいれる指示があったので、フィルム包装の裏面に次の内容で栄養成分表示を入れました。
誤 この表示値は、目安です。と記載した推定値

正 その商品の分析値

表示責任者と製造所の表示は正しいですか?
表示責任者が販売者の場合、製造者は次のようになります。

表示責任者が製造者の場合、製造所の省略が可能になります。


消費者が知りたいのはだれが責任をもって答えてくれるのか。
作っている工場はどこなのかです。
無添加のみのラベルになっていませんか?
無添加のみのラベルを作成したいのですが単なる無添加のみの表示で大丈夫でしょうか?
誤

正 何が添加されていないか具体的な表示が必要です。



大切な安全性の表示が抜けていませんか?
表示可能面積が30平方センチ以下の小さな商品なので表示を省略できる?
正

遺伝子組換えでない。意図せずに遺伝子組み替え作物が混ざっていませんか?

意図せずに遺伝子組換え作物が5%以下混ざる可能性がある場合は、「混入を防ぐため分別管理をしている」など新たな任意表示を認めます!

原産地表示とアレルギーを表示する場合、どちらを優先されていますか?
原産地表示とアレルギーを表示しなければいけない場合は次のようになります。
誤
原材料名:しょうゆ(国内製造)(大豆・小麦を含む)、・・・と原料原産地を優先して表示
正
原材料名:しょうゆ(大豆・小麦を含む、国内製造)、・・・とアレルギーを優先して表示

以上、食品表示ラベルの作成時にお役立てください。
詳しくは消費者庁が公表しているガイドブックをご参照願います。

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この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。