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クリーンでシンプルな原料の食品 クリーンラベル【vol.506】
作成日:2024年2月2日
最終更新日:2024年05月23日
明確な表示ができるシンプルな原材料で作られた商品が、食品のトレンドとして欧米を中心に広がり、日本国内でも注目されています。商品事例などを紹介いたします。
目次
クリーンラベルとは?
クリーンラベルとは、欧米などを中心に広がった食の志向やトレンドのことをいいます。食品パッケージの表示が明確でわかりやすいこと、そしてシンプルであることなど、その透明性が重要視されています。国際的に明確な定義はありませんが、次の4つの要素をみたすことでよりクリーンラベルとしてふさわしい商品と考えます。
①理解される原料のみ ②誤解を招く成分なし ③製品の特徴原材料表示矛盾なし ④非遺伝子組み換え
なぜクリーンラベルが注目されるのか?
食品事故や事件などの食品問題に対し、消費者の中で不信感が高まったことで、使われている原材料がどのようにクリーンなのか。できる限りシンプルに知りたいという消費者が増加。
原材料をシンプルにし、パッケージにわかりやすく表記する商品が注目されています。
具体的なクリーンラベル商品の事例
事例① ナッツペースト加工品
- 【事業者】海外食品メーカー
- 【商品】ナッツペースト加工品
- 【商品特徴】物由来のクリーンラベルに特化し、ベビーフードからシニア向けの商品までを取り扱う食品メーカー。ほとんどの商品が砂糖などを加えず健康的な物だけを提供しているという。
事例② 菓子類
- 【事業者】国内食品メーカー
- 【商品】菓子類
- 【商品特徴】原材料を気にする方が増加している背景をうけ、原材料をよりシンプルに、よりナチュラルにすることで、商品パッケージ表面にわかりやすく表記し、大人も子どもも安心して食べられるシリーズ商品を展開。
事例③ 加工肉・加工野菜・乾物など
- 【事業者】国内食品スーパー
- 【商品】加工肉・加工野菜・乾物など
- 【商品特徴】からだにやさしい素材または製造方法、自然志向や健康にあわせたPB商品を販売。オーガニックなど有機JASマークがついた商品も多い。
事例④ 調味酢
- 【事業者】国内食品メーカー
- 【商品】調味酢
- 【商品特徴】原材料にりんご酢とりんご果汁のみに厳選。健康志向の高い欧州で販売。パッケージには誰もがわかる原材料を表記。生活者がさけたいと思う原料は不使用。
クリーンラベル商品での表示例
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この記事の筆者
中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。