HACCP義務化をわかりやすく解説|すべきこととは?
作成日:2018年7月12日
最終更新日:2024年05月23日
HACCPは、簡単に言うと危害要因を分析して対策を講じ、安全な商品を製造するための管理方法です。2021年から義務化となり事業者は導入が必要となります。疑問を解消すべく、HACCP義務化について簡単にわかりやすく解説します。
目次
HACCP(ハサップ)とは
HACCP(ハサップ)とは、食品製造工程の中で食中毒の発生や異物混入を防ぐために、加熱や包装といった重要な工程を監視・記録する方法のことです。
材料や製法に応じて事業者自らが対策を行う衛生管理手法で、食中毒などの発生防止に有効とされています。欧米では義務化が進み、日本から食品の輸入を受け入れる際の条件にもなっています。
HACCPの義務化はいつから?|食品衛生法が2018年改正
厚生労働省はHACCP導入を義務付けました。(食品衛生法の一部改正2018.6.13公布)
2021年6月より完全義務化となり、実施されています。
※公布から2年以内に施行+1年の猶予あり
HACCP義務化ですべきこと【手順】
HACCPの導入において事業者がすべきことを、おおまかな手順で説明します。
1.HACCPチームを編成
製品を作るための情報がすべて集まるように各部門の担当者を選出します。
2.製品説明書と製造工程図を作成
製品の情報を書き出して整理。 作り方がイメージできるように工程順を書き出します。
3.危害要因の分析とCCP(重要管理点)を決定
危害の要因のリスト表を作成します。
4.HACCPプランを作成
管理基準を設定したりモニタリング方法、改善措置の設定などをします。
OSPのフィルム包装は「ISO22000」認証取得済み
HACCPの基準を満たしたフィルム包装を必要とする場合、OSPのフィルム包装をご利用いただけます。
OSPの軟包材フィルムは食品業界の方からの注文が多く、フィルムが直接食品に触れる場合が数多くあります。より安全・安心な包材を消費者にお届けしなければならない社会的責任からISO22000の認証を取得しています。
食品安全の国際ルール「ISO22000」
「ISO22000」 は、安全な食品を供給するための国際規格です。食品に関連するすべての過程において、食品の害となるものを排除していこうという企業の取り組みを認証しています。
HACCPの基準を満たしたフィルム製品
製袋品、フィルム掛け紙など、OSPでは様々な食品包装フィルムを製造しています。食品メーカー様や消費者に安心してご利用いただける包装フィルムです。包装フィルムが印刷・加工される工程ごとにポイントをリストアップし、危害が発生しない管理をしています。
お問い合わせ
HACCPの基準を満たした包装フィルムの導入をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。
この記事の筆者
中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。