凸輪転印刷 vs. グラビア印刷: フィルム印刷の比較
作成日:2015年7月31日
最終更新日:2023年11月15日
OSP(大阪シーリング印刷)は、包装資材に関するお客様のニーズに応じて、印刷方法を使い分けています。この記事では、フィルム印刷における「凸輪転印刷」と「グラビア印刷」のそれぞれの特徴を詳しくご紹介します。
凸輪転フィルム印刷の特徴
1. グラデーションの再現性が向上
凸輪転印刷は、CTP(コンピュータートゥープレート)刷版を使用するため、細かなグラデーションや色の再現性が大幅に向上します。これにより、高品質な印刷物を実現できます。
2. 鮮明で力強い印刷
凸輪転印刷は、文字やイメージがグラビア印刷に比べてシャープでメリハリのある印刷が可能です。商品やブランドのメッセージを魅力的に伝えるのに適しています。
3. 小ロット対応が可能
凸輪転印刷は小ロットの印刷にも対応しており、必要な数量だけの印刷を効率的に行えます。これは、季節限定のキャンペーンや製品の試験販売などに適しています。
4. 短納期を実現
凸輪転印刷では、グラビア印刷に比べて刷版の作成時間が短縮されます。そのため、急ぎの納期に対応でき、プロジェクトの進行をスムーズに行うことができます。
5. 溶剤を使用しないエコ包材
凸輪転印刷は溶剤を使用しないため、環境への負荷を軽減し、安全性を高めたエコ包材を提供します。環境配慮型の印刷を求めるお客様に最適です。
6. 版代が安価
凸輪転印刷は工程が簡素化されているため、リーズナブルな版代を提供できます。予算に制約のあるプロジェクトにも適しています。
凸輪転フィルム印刷に適した制作物
凸輪転フィルム印刷は、さまざまな制作物に適しています。具体的な制作物の例を以下に示します。
シュリンクラベル
商品の包装やラベリングに使用され、商品の魅力を引き立てます。
クリアラッピング(糊付き掛け紙フィルム)
透明感のあるパッケージやラッピングに使用され、商品を美しく包み込みます。
OPP材質の製袋品
ポリプロピレン製袋やポーチなど、包装資材に使用されます。耐久性があり、商品の保護に役立ちます。
グラビアフィルム印刷はこんな方におすすめです
一方、グラビアフィルム印刷は以下のようなニーズに合った印刷方法です。
大ロットの印刷をお考えの方
大量の印刷物を必要とする場合、グラビア印刷はコスト効率が高く、高品質な印刷が求められます。
単体用のフィルムをご希望の方
個別に印刷する必要がある場合、グラビア印刷は高品質な印刷を提供します。
エンドレス印刷をお考えの方
長尺の印刷物や連続した印刷が必要な場合、グラビア印刷は高い生産性を持っています。
シビアな見当の印刷フィルムをお求めの方
高精度な印刷が必要な場合、グラビア印刷は微細なディテールを再現できます。
まとめ
凸輪転フィルム印刷とグラビアフィルム印刷は、それぞれ異なる特徴を持っており、お客様のニーズに応じて使い分けることが重要です。OSPでは、お客様のプロジェクトに最適な印刷方法を提供し、高品質なフィルム印刷を実現します。お問い合わせやご相談はOSPまでお気軽にどうぞ。フィルム印刷に関するご質問や要望にお答えいたします。
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この記事の筆者
中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。