食品表示ラベルを作成される事業者様へ間違えやすい食品表示のポイントPart3【vol.531】

食品表示ラベルを作成される事業者様へ間違えやすい食品表示のポイントPart3【vol.531】

作成日:2025年03月21日最終更新日:2025年07月01日

食品表示を作成される場合の抜けや漏れについての事例をご紹介いたします。
食品表示ラベル作成時のチェック項目としてご活用願います。

一括表示の
チェック項目としてご活用ください

一括表示内の「名称」が「商品名」になっていませんか?

一括表示内の名称欄には一般的な名称を表示すると規定してあります。商品名を名称欄に記載している場合があります。

一括表示内の名称欄に一般的な名称ではなく商品名を記載した間違いの例
一括表示内の名称欄に一般的な名称を記載して商品名は別の場所に記載した正しい例

原材料名の中の記載順が量の多い順になっていますか?

原材料名の中で野菜類などカテゴリー別に記載するなどが間違いの例となります。

原材料名の中で野菜類などカテゴリー別に記載されていて玉ねぎと豚肉のどちらの方が多いのかわからない間違った例、「重量割合が上位1位の原材料に原産地を表示ですよね。」

原材料名の中の添加物の記載方法が新表示対応になっていますか?

原材料と添加物を記号の/で区分する記載方法があります。原材料と添加物をわかりやすく表記されているかチェックしましょう!

原材料と添加物をわかりやすく区分されていない間違った記載例、原材料と添加物が記号の/でわかりやすく区分されている正しい記載例、原材料と別に添加物の欄を作ってわかりやすく区分されている正しい記載例

原材料名での付属品の記載がもれていませんか?

だしやたれ、ワサビ、ソースなどの商品本体に付属するものの記載を忘れている場合が。
商品本体の原材料に注意が向いてしまったなどの理由で記載もれもあります。

商品本体に付属するものの記載もれにご注意ください、「あれ?たれの原材料は」

賞味期限・消費期限が正しく記載場所に記載されていますか?

たとえば包装パッケージの裏面の一括表示欄には「枠外下部に記載」と書いていますが、実際に印字されていたのは「枠外右上」でした。印字テストを行ってみて、当初の印字場所では作業効率が悪かったり、うまく印字ができなかったりしたため現場で印字場所を変えてしまった場合もあります。

現場で印字場所を変えてしまったため一括表示欄に記載されている場所と実際に印字されている場所が違っている場合があります

保存方法で開封後に、使用開始後の説明を記載していませんか?

未開封または開封前の保存方法を書きますが開封後の保存方法を書いていたりする場合があります。
開封後に関する注意事項は「使用上の注意」として別記します。

「保存方法」の欄に記載するのは開封前の取扱方法です。開封後の取扱方法は「使用上の注意」として保存方法とは異なるものであることを明らかにした上で記載することが望まれます

アレルギー表示のぬけはございませんか?

たとえば原材料に「しょうゆ」があれば大豆と小麦が、「味噌」があれば大豆が使われている確率が高いので、記載がない場合に問い合わせをして気づかれる場合があります。

原材料に大豆や小麦が使われている可能性が高いものがあればアレルギー表示の記載がない際に問い合わせをして気づかれる場合があります

アレルギー表示の区切りは「・」(中黒)です!

食品表示基準でアレルギー表示の区切りは「・」(中黒)となりました。ですが、以前のまま「、」を使用している場合があります。一括表示で原材料欄(添加物欄)の最後に表示する場合「~、(一部に○○を含む)」と括弧の前に「、」を入れることも忘れがちです。

食品表示基準でアレルギー表示の区切りは「・」(中黒)となりました。一括表示で原材料欄(添加物欄)の最後に表示する場合は括弧の前に「、」を入れてください
特定原材料8品目(義務)「えび・かに・小麦・そば・卵・乳・落花生・くるみ」、特定原材料に準ずるもの20品目(推奨)「アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・
キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・
豚肉・マカダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン」

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この記事の筆者

中嶋

OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。

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