プラスチック容器とラベルを一体化する「インモールドラベル」の特徴をご紹介
作成日:2015年8月4日
最終更新日:2024年07月23日
あらかじめ金型にラベルを挿入し樹脂を注入することで、ラベルと容器が一体成型できる「インモールドラベル」。容器とラベルの両方にPP素材を使うことで分別の手間が省けたり、耐水性や耐薬性にも期待できたりと注目されています。
今回は、OSP(大阪シーリング印刷株式会社)が提供する「インモールドラベル」の特長を詳しくご紹介。インモールドラベルについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
容器と一体型!インモールドラベルとは?

インモールドラベルとは、容器と一体成型できるラベルを言います。プラスチック容器とラベルを一体化することで、さまざまなメリットが期待できます。

成型方式は、ラベルを金型に挿入、樹脂素材を注入後にエアブローで成型します。インモールドラベルは、包装資材における進化の一翼を担う技術です。
この特別な技術は、プラスチック容器にラベルを貼り付ける通常の方法とは異なり、水濡れによる剥離や破損を避けるなどの利点があります。
インモールドラベルの5つの特徴
プラスチック容器とラベルが一体化できる「インモールドラベル」の特徴を、ご紹介します。
特長1 容器と一緒にリサイクル処理が可能

インモールドラベルは、容器と同じプラスチック材質で作られたラベルです。そのため、リサイクル処理の際に容器と一緒に再利用が可能。環境への負荷を減らすことに期待できます。
持続可能な包装資材としての選択肢として、高く評価されています。
特長2 耐水性・耐薬品性にも優れていて、剥がれにくい

容器の成型行程にて、ラベルが金型内にセットされる一体成型のインモードラベルは、ラベルが容器の表面にしっかりと貼りつきます。この特性によって、水分が触れてもラベルが剝がれにくく、耐水性に期待できます。
さらに耐薬性にも優れているので、化学製品などの影響を受けにくいのも特徴です。耐水性や耐薬性により、さまざまな製品のラベルに使用しやすいです。
特長3 小ロットでの生産が可能で、在庫ロスを削減

インモールドラベルは、小ロットからの生産に対応しています。およそ1,000mからの発注が可能なため、在庫を抱えずに必要な分だけ生産できるのが特徴です。OSPのインモールドラベルは、在庫ロスを削減できるのに加え、再注文にも迅速に対応できます。
特長4 ラベルが前面接着し、はがれにくい

容器表面とラベルを一体化できるインモールドラベルは、容器の表面とラベルに段差が出ないため、すっきりと美しい外観になります。ドリンクやデザートなどの食品などカーブのある製品の容器にもしっかりとフィット。全面にしっかりとラベルが貼りつくので剥がれにくいと好評です。
特長5 ラベリング工程が不要なため、省力化や経済性に優れる

インモールドラベルは、通常のラベリング工程が必要ありません。そのため、後工程のシール・ラベル貼り作業が省力化されるので、生産プロセスが効率化されます。これにより、コストを削減して経済的なメリットを享受できます。
以下の記事では「環境マーク」などについて、詳しく解説しています。気になる方は、ぜひご覧ください。
関連記事:食品マークと環境・リサイクルマークの概要
今回は、「インモールドラベル」の特長に焦点を当て、その利点を詳細に説明しました。一体成型型のラベルを求めている方はぜひ検討ください。
大阪シーリング印刷(OSP)では、包装資材に関する幅広いサービスを提供しており、シールやラベルの製作も得意としています。
包装資材に関するご相談や製作のご依頼があれば、お気軽に大阪シーリング印刷(OSP)までお問い合わせください。OSPでは、持続可能な包装ソリューションを提供し、お客様のニーズにお応えいたします。
この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。