ラベルを作る上で、最も重要なのは粘着剤です。しかし、どのような被着体にどのような目的で貼るのかによって使用する粘着剤は変わります。この記事では、ラベル作りのポイントとして役立てるよう、粘着剤の特徴と使用例を紹介します。
OSPの粘着剤とは

大阪シーリング印刷(OSP)では、あらゆる被着体に対応できるように、強粘着から一時接着まで合計17種類の粘着剤の品揃えをしています。そのため、用途に応じたタック紙の提案ができます。
粘着剤選びのポイント
粘着剤を選ぶには以下の5つのポイントを確認しましょう。
- 何に貼るのか、どのような材質
- 被着体の表面、形はどのようになっているか
- 貼る期間はどのぐらいか
- 永久接着、または再剥離の可能性はあるか
- どのような環境下での使用するか
N糊とは

N糊とは、低温下での使用にも耐え、広範囲の貼り付け対象物にも貼りつきます。例えば、強粘着タイプの粘着剤を塗布したタック紙をご希望でしたら、(冷食強粘)がおすすめです。
フルオートプリンターにも対応しています。
N糊の特徴
N糊は粘着剤の特性をほとんどクリアーしています。汎用性に長けた接着剤です。
N糊の特徴は以下の通りです。
- 接着力
- 保持力
- タック
- 低温適性
- 結露面
- 曲面
- フルオート
さらに、環境に優しいエマルジョンタイプです。
特殊用途粘着剤とは

容器にやさしいのり加工を施したラベルです。
例えば、プラスチックコンテナに貼ったラベルをコンテナ洗浄中に剥がしたい場合は、「ウォッシュピール」と呼ばれる水洗いで剥離できます。
のりカット印刷を併用すると、より一層剥がしやすくなります。また、剥がした部分にのりが残って、ホコリがつくようなことがないので、とても衛生的です。
アルカリ可溶型粘着剤とは

ガラス瓶・プラスチック容器に貼ったラベルを洗浄中に剥がせます。
容器包装のリサイクル分別に最適なのり加工です。アルカリ洗浄で剥離できます。
粘着剤の保管と取り扱い
粘着剤の劣化を防ぐための適切な保管方法や取り扱いは、温度や湿度の管理が重要です。
粘着剤の安全性と規制
粘着剤の使用に関する安全性や、業界ごとに異なる規制について確認が必要です。例えば、食品業界では食品安全基準を満たす粘着剤が求められます。
上記のポイントを押さえて、粘着剤選び製品の品質を高められます。
以下の記事では、環境へ配慮する「バイオマスマーク」や「OSPセレクトカラー」について詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
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この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。