「渋沢栄一の世界観を感じてほしい」
商品開発担当者の想いをカタチに
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事例レポート
ご依頼
大河ドラマ「青天を衝け」の主人公・渋沢栄一ゆかりの地である、東京都北区が進める「東京北区渋沢栄一プロジェクト推進事業」の一環で新たに開発された「渋沢百訓饅頭」のパッケージ制作を株式会社旺栄より依頼されました。株式会社旺栄は東京都北区飛鳥山にある「渋沢史料館」のスタッフ周りの業務を受託されています。同社の商品開発担当の方も渋沢栄一さんのお名前を冠したこの商品に対して、強い想い入れをお持ちでした。最初にご相談をいただいた段階で「単なるまんじゅうに終わらず、渋沢翁の世界観を感じてもらいたい」「渋沢翁とともに末永く親しまれ、この地域を代表する土産品にしたい」という強い想いを聞かせていただきました。この想いを受け取った私たちは「できる限りご希望をカタチにしたい」と、デザイナーも営業と一緒に打ち合わせに参加するチーム体制をつくりました。さらに「まんじゅうの個包装に渋沢栄一の訓言である渋沢百訓を一つひとつ入れる」という企画をご相談いただきました。この企画は訓言が偏らないように個包装のデザインを100種類別に用意することになります。商品開発担当の方は、一つひとつのデザインを100種類製版する場合コストが大きくあがるのではないか?と考え、当初は透明な個包装にシールを貼りたいとご相談を受けました。
ご提案1

コストを気にされてのシール作成のご提案でしたが、ご担当者の「渋沢翁の世界観を感じてもらいたい」という想いをカタチにするのであれば、シールで個包装の一部にデザインを施すのではなく、フィルムに印刷して包装全体で世界観を表現するのが最適だと私たちは考えました。OSPではフィルムのデジタル印刷で可変印刷が可能です。デジタルでの可変印刷ではデザイン一つひとつに製版する必要がなく、コスト的にも抑えることが可能でした。「渋沢百訓」という100種類のメッセージをそれぞれパッケージに込め、ギフト用にも最適な外箱とセットでご提案をすると、ご担当者は非常に喜んでおられました。
ご提案2

当初は6個入りのパッケージのみの展開を企画されていたのですが、このご提案をさせていただいた時期はお土産を大人数に配るだけではなくコロナ禍で「自分用に楽しむ」というニーズも増えていたころでした。そこで6個入りに加え、2個入りの外箱パッケージも制作してはどうか?とご提案し、制作することになりました。このことで自分用のお土産として購入される方にも「渋沢翁の世界観」を感じていただけるようになりました。
ご提案3

「渋沢百訓饅頭」のパッケージは渋沢栄一の知に触れ、新しい世界を知るきっかけになるかもしれないと考えました。そこから、パッケージを開ける瞬間に「本の最初の1ページ」を開く時のような期待感を感じられるようなデザインに仕上げています。渋沢栄一の生家が藍玉の商いを広く展開していたことから、藍色をテーマカラーに選び、和と洋が調和したモダンなデザインに仕上げることができました。
納品した製品

- 製品
- フィルム製品
- 仕様
材質:マットOP20/バリアNY15/LL40
ロット:2,000m
印刷:デジタル印刷
その他:可変100訓- 納品形態
デザイン
弊社デザイナー(クリエイター)が作成

- 製品
- 2個入り用箱(紙器パッケージ)
- 仕様
材質:カードB310
ロット:5,000個
印刷:オフセット印刷
その他:仕切りもあり- 納品形態
デザイン
弊社デザイナー(クリエイター)が作成

- 製品
- 6個入り用箱(紙器パッケージ)
- 仕様
材質:カードB310
ロット:5,000個
印刷:オフセット印刷
その他:仕切りもあり- 納品形態
デザイン
弊社デザイナー(クリエイター)が作成

- 製品
- 冊子
- 仕様
材質:マットコート90kg
ロット:15,000個
印刷:オンデマンド印刷
その他:3つ折り- 納品形態
デザイン
弊社デザイナー(クリエイター)が作成

- 製品
- 留めシール
- 仕様
材質:透明PET50
ロット:10,000個
印刷:凸版印刷- 納品形態
デザイン
弊社デザイナー(クリエイター)が作成

- 製品
- 紙袋
- 仕様
材質:晒片艶 100G/㎡
ロット:11,700個- 納品形態
デザイン
弊社デザイナー(クリエイター)が作成
Interview
インタビュー
コメント
担当営業
私はパッケージはお客さまと商品をつなぐ大切な役割があると考えています。だからこそ、パッケージを作るときには、商品をつくった人の想いを伝えられるようにその想いをよくお伺いし、お客さまの立場になって考えるようにしています。そして、お客さまが本当に求めているものは何かを追求しつづけ、できれば、その期待を上回る提案ができるような営業でありたいと思います。お仕事をしながら、学ぶことはすごく多いのですが、お客さまに喜んでいただくことにつながると思い、今後も勉強を続けていきたいと思います。
担当デザイナー
日々大切にしていることは、『お客さまの商品への想いに共感しカタチにする』ことです。パッケージデザインは商品の顔ともいえる重要な部分です。旺栄と一緒に試行錯誤しつつイチからパッケージを作り上げるなかで、どうすれば商品の魅力を伝えられるか、手に取ってもらえるか、認知度を高め価値を生み出せるかを考えました。お客さまと信頼を築き「任せてよかった」と言っていただけるデザイナーになれるように今後も精進します!