パウチの中身は日本酒!
世界に届けたい“侍デザイン”のパッケージ
Customer’s request
事例レポート
ご依頼

侍が着用していた裃(かみしも)の形が特徴的なこのパッケージは、埼玉県の地酒や地ビール、地ワインなどを中心に製造・販売されている麻原酒造のご依頼で制作しました。このパッケージが誕生したきっかけは、「パウチに入った日本酒を新商品として発売したい」とのご相談からでした。
麻原酒造とは以前より取引をしており、今も酒瓶のシール・ラベルなどをご依頼いただいています。そんな麻原酒造に訪問した際、瓶ではなくパウチを使用した新商品の発売を考えていると相談を受けました。軽くて割れないパウチはお土産に向いているため、海外からの観光客がターゲットで、「日本らしいデザインの商品にしたい」「商品価値が上がるような、目を引く見た目に仕上げたい」という想いを伺いました。シール・ラベルのデザインで“日本らしさ”を表現するだけでは、他社商品との差別化は難しいことが課題でした。また、パウチは表面が柔らかいため、シールを貼るのが一苦労だという話を伺い、今まで提案していたシール・ラベル以外で課題解決に繋がる方法はないかと考えました。
ご提案

シール以外の提案を考えた際、以前にも“ネックPOP”という瓶やボトルのくび部分に引っ掛けて、商品をアピールできる販促物を麻原酒造に提案したことを思い出しました。パウチに直接シールを貼るのではなく、パウチの上からパッケージをかぶせる方法であれば、作業効率や見栄えも考慮できるのではとご提案しました。麻原酒造に紙器パッケージをご提案するのは初めてでしたが、新しいアイディアを喜んでくださる企業様なので、「是非やってみたい」というお言葉をいただきました。 デザインは、ご要望にもあった“日本らしいデザイン”というコンセプトを大事にしました。
麻原酒造からデザインのイメージとして預かったのは、裃の写真。その写真をもとに、デザイナーと細かい部分まですり合わせを行い、約3ヶ月かけて“侍”をイメージしたパッケージデザインが完成しました。紙でできたパッケージがつぶれないよう、上から透明の箱をかぶせたのですが、肩がはみ出さないようになど、サイズ感にも最後までしっかりこだわった結果、お客さまには「いいものができた」と喜んでいただけました。

- 製品
- 紙器パッケージ
- 仕様
材質:コートボール270G/M2
ロット:5,000枚
その他:6色印刷、ニス加工、バイオマスマーク認定商品
Interview
インタビュー
コメント
担当営業
麻原酒造は、明治15年創業と歴史あるお客さまでありながら、新しいことへ挑戦することを大事にされています。今回パウチを使うことになったきっかけも、「甘酒の製造・販売に挑戦したい」とパウチに入った甘酒の販売を始められたことから繋がっています。私自身、紙器パッケージの提案は初めてでしたが、新しい挑戦を柔軟に受け入れてくださるお客さまだからこそ、商品化まで辿り着けたのだと感じています。海外観光客の動きが徐々に回復している中、今後この商品の需要がさらに増えることを期待しております。