
日本酒のラベルの材質からデザインまで、OSPが一気通貫に課題を解決

業種・サービス | : | 清酒、リキュールの製造・販売、酒蔵ツーリズムなど |
---|---|---|
本社所在地 | : | 京都府 |
佐々木酒造株式会社は、京都の洛中に唯一現存する蔵元です。京都府産の米と、千利休も茶の湯に用いたと伝わる「銀明水」を使い、さまざまな銘柄の日本酒を製造してきました。それぞれに特徴的な日本酒をより魅力的に見せて、伝えていきたい――そんな同社の想いに、大阪シーリング印刷(以下、OSP)はどのように寄り添っていったのか。代表取締役の佐々木晃様に、OSPとの取り組みについてお話を伺いました。

お客様の課題
- ・温度環境の変化によるラベルの剥がれ
- ・商品をより魅力的に見せるラベルデザインの制作

OSPの提案
- ・ラベルの品質設計、複数デザイナーによる多角的なデザイン提案
- ・ラベラー「LA-9500M 円筒貼機(※)」による作業効率化
- ・海外販売で通用するユニバーサルなデザイン制作のサポート
温度や湿度の変化で、日本酒ラベルの品質が低下することに悩んでいた

事業内容とOSPとのお取引が始まった経緯を教えてください。
佐々木様:弊社は京都の洛中という地で、130年以上酒造りを続けています。代表銘柄は、この地に存在した豊臣秀吉の邸宅に由来する「聚楽第」や、川端康成が愛した「古都」、そして「西陣」など、京都にちなんだものです。最近では「酒蔵ツーリズム」を開催し、酒蔵見学を受け入れる事業にも取り組んでいます。
OSPさんとの出会いは、15年ぐらい前でしょうか。OSPさんの営業担当の方が、飛び込み営業に来られたのですが、ちょうどそのとき、お得意先様から日本酒のラベル制作をオーダーされていたんです。そのデザインをお願いしたのが、OSPさんとの最初のお取引になりました。
当時、私たちはラベルの仕様面に課題を抱えていました。長年、いろいろな会社様にラベルを発注していたのですが、普通の環境ではまったく問題なく貼れていたものの、冷蔵庫に入れるとはがれてしまったり、時間が経つと湿気の影響でしわが寄ってしまったりするという課題があったのです。
日本酒ラベルの課題解決だけでなく、ラベルデザインも豊富に提案

デザインと仕様面の課題を解決するまでの背景を詳しくお聞かせください。
佐々木様:OSPさんと出会った当初も、ラベルの課題をご相談しました。そこで、ラベルの材質や粘着部分の強度といった気になる部分を細かく相談させていただいた結果、水に濡れても、冷蔵庫に入れてもはがれにくい素材の合成紙をご提案いただいたんです。それだけではなく、各商品の素材に合わせた印刷情報もご提案いただき、日本酒ラベルを一緒に作り上げていった思い出があります。

ラベルのデザインも、非常に良いご提案でしたね。元来、弊社の商品ラベルは、白地に黒い筆文字であったり、黒地に白い文字であったりと、王道的な日本酒のラベルデザインでした。
OSPさんにはそれらの王道的な印象を変えて、商品をより魅力的に見せるデザインのご相談をさせていただきました。特に印象に残ったのは、とても多くのデザインを作っていただいたという点です。OSPさんのデザイナーさんが、複数人体制でさまざまな切り口のデザインを作っていただいたと伺っています。どれも魅力的で、1つだけを採用することがもったいない思いでしたね。
OSPのラベル貼り機「LA-9500M 円筒貼機(※)」の導入で、いっそう安定した印刷体制が実現

ラベルの制作以外で課題解決につながったサポートはありましたか?
佐々木様:実は、ご提案いただいた日本酒のラベルデザインで、採用できなかったものの提案書は今でも保管しています。お客様と新しいラベルデザインを検討する際に、参考資料としてとても役立つからです。お客様にラベルのデザイン提案をしやすくなったことに対しても、OSPさんには感謝をしています。
課題解決となったのは、デザインだけではありません。OSPさんのラベル貼り機「LA-9500M 円筒貼機(※)」を導入する以前は、昭和の時代から使っていた古い機械を使っていました。
それらの機械は、ラベルとの相性が合わずにうまく貼れないといったケースもありましたし、その原因が機械にあるのかラベルにあるのかも不透明でした。しかし、OSPさんのラベル貼り機を導入した途端、ラベルは問題なく貼れるようになっただけでなく、仮にトラブルがあっても解決をフォローしていただける点も心強いです。
世界のどこでも通用するユニバーサルなラベルデザインを共に作りたい
今後の展望と、OSPに期待することをお聞かせください。
佐々木様:弊社は日本酒のみならず、季節限定商品やノンアルコール飲料など、さまざまな銘柄を取り扱っています。今ではそれらの商品の多くが、OSPさん制作のデザインを採用したラベルです。これから先は日本だけではなく、海外市場にも挑戦をしていく予定であり、海外輸出用商品のラベルをOSPさんに作成いただいているところです。
OSPさんには、日本を含めた全世界を見据えた上でのデザイン制作に取り組んでいただいています。パッと見ただけで銘柄やブランド、グレードなどがわかるような、世界のどこでも通用するユニバーサルなデザインを作っていただくことを期待して、これからも一緒に魅力的な商品づくりに取り組んでいきたいです。
※現在は販売終了。後継機種「LA-5M 円筒貼機」
佐々木酒造株式会社について

1893年(明治26年)創業の京都市上京区に位置する蔵元で、洛中に現存する唯一の酒蔵です。 主に日本酒やリキュール、清涼飲料水の製造・販売を行い、代表銘柄には「聚楽第」や「古都」などがあります。 また、酒蔵ツーリズムを通じて地域資源の活用にも取り組んでいます。
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