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蔵元が結露対策に選ぶ「チルピタ®︎」効率化と世界観づくりの両立へ

大信州酒造株式会社

業種・サービス
清酒製造、リキュール製造など
本社所在地
長野県

大信州酒造株式会社 総務部業務推進課の柏原様に、大阪シーリング印刷株式会社(以下、OSP)とのお取引の経緯と、得られた効果について詳しくうかがいました。結露が発生しやすいチルド商品に貼り付けができる「チルピタ®︎」を、酒瓶のラベルに採用し、伝統的なイメージは保ちながら出荷作業を効率化されています。

お客様の課題

  • 瓶にラベルを貼る前に結露の拭き取り等のタイムロスが発生
  • 品質を保ちつつ生産効率を高めたい
  • 効率化のため材質を切り替えることで、和の質感が損なわれるのではないかと懸念していた

OSPの提案

  • 結露面にも貼り付け可能なチルド温度帯対応ラベル「チルピタ®︎」を提案
  • チルピタ®︎の導入により、結露の拭き取り工程が不要に
  • 和紙風の素材とチルピタ®︎を貼り合わせる設計で、効率化と和の世界観を両立した

従来ラベルでは結露面にラベル貼付できず、拭き取りのタイムロスが発生

大信州酒造株式会社の柏原様

貴社の事業や商品について教えてください。

柏原様:創業からおよそ150年、酒造りに取り組んでいます。目指すのは、食卓に自然と置かれ日常になじむ、いわば工芸品のような酒。当社の酒は香りが穏やかで、キレが良いため、飽きがこないといわれており、特に食中酒に向いています。私たちは「信州の天恵を醸す」ことを大切にしていて、日本酒を通じて長野県の魅力を発信していく役割がある、とも考えています。業務の効率化のため、2020年に製造体制を刷新したのですが、これは次の100年に向けたスタート地点。お客様との接点づくりにもますます注力しているところです。

OSPとのお取引が始まった経緯を教えてください。

柏原様:ラベルの貼り付け工程の見直しを考えていたときに、ほかの酒蔵さんから「OSPさんはいいよ」という評判を聞き、新たなラベラーの購入候補として相談したことから、やり取りが始まりました。かつては糊付け式ラベラーを使用していたのですが、生産性に課題があり、タックラベラーをすでに導入していました。しかし、そうすると今度は瓶の結露が課題として浮上したんです。 品質の劣化を防ぎ、安定した状態を保つため、当社の酒は全量瓶貯蔵しています。そのメリットを最大限生かすため、貯蔵庫内でラベルの貼り付けを行っているのですが、-3℃~0℃で貯蔵している瓶を、ラベラーが設置されている7℃~10℃の温度帯の部屋へ移動させると瓶の表面は結露します。一般的なラベルはその状態では貼れず、仮に貼れてもすぐにはがれてしまう、という問題が発生しました。そのため、貼り付け前に瓶を拭き上げるなど、結果的に余計な工程が必要になってしまったんです。このような悩みを抱えた状態でしたが、業務効率化策としてはさらに新たなラベラーを導入する選択肢もあり、OSPさんに相談しました。

貯蔵庫。大信州酒造ではラベル貼り付けも貯蔵庫内で行う。

チルピタ®︎の機能性と和紙風加工を組み合わせ、作業効率とブランドの世界観を両立

ラベラーを使いラベルを貼りつけている光景

相談を受け、OSPから示された提案はどのようなものでしたか?

柏原様:結露していても貼れるラベルとして「チルピタ®︎」を紹介され、実際にサンプルもお持ちいただきました。耐水性の高い合成紙と、接着力の高い粘着剤を使用したもので、水滴が付いた面でも安定して貼り付けられるというのが魅力でした。冷えた状態のまま貼り付けができるタックラベルに切り替えることで「全量瓶貯蔵の良さを生かしたまま、生産効率のアップが図れる」という提案で、当社の理念を汲み取ったものだと感じました。また導入後は仕上がりを見ながら、従来のタック紙ラベルも切り替えを進めよう、と将来的な方向性も示してもらった形です。

水滴のついた面にチルピタを貼っている図結露した面にも貼れるチルピタの製品イメージ
日本酒大信州のチルピタラベルチルピタをベースに制作したラベル

導入を検討するに当たり、懸念していたことはありますか?

柏原様:一番懸念していたのは、合成紙であるチルピタ®︎に切り替えることで、和紙ラベルで表現していた和の雰囲気や質感が損なわれてしまうのでは、という点でした。それまでにタック紙を導入していた経験から、選べる素材が限られてしまう——つまり表現できる世界観が狭まってしまう、という懸案事項があったんです。私たちの酒には、日本の文化を伝える役割もあると考えており、ラベルもまたその一部。効率だけを優先し、質感の面で妥協してしまうと、世間一般の商品と変わらない見た目になるのではないか? 手に取ったお客様に、大信州酒造の思いや背景が伝わりにくくなってしまうのではないか? という不安がありました。

大信州酒造株式会社の柏原様

チルピタ®︎の採用に至った決め手を教えてください。

柏原様:求めていた風合いをチルピタ®︎に持たせるため、和紙風の素材を組み合わせる、という提案でした。機能性のあるラベルを土台にしつつ、表面に加工を施すことで、これまで大切にしてきた和の雰囲気を残せる、一石二鳥の解決策でした。結露である程度濡れている状態でもしっかり貼れるので、元の状態に近いまま出荷でき、品質第一という私たちの考え方とも合致します。現場の条件を踏まえ、最適な素材や加工方法を選んでくれる知識と提案力にも信頼感が増しましたね。また早期から現物サンプルを持って来てもらい、触ったり貼ったりできたので、納得感・安心感を持ちながら話を進められたのも大きな判断材料でした。

作業効率が上がり出荷量は約3割アップ。他商品への採用も視野に

大信州酒造の聞き酒ROOMにならぶ日本酒

チルピタ®︎導入後、どのような変化がありましたか?

柏原様:最もインパクトがあるのは、やはり作業効率の改善ですね。瓶を乾かす、拭くといった作業は、場合によっては前日から準備をする必要がありましたが、その手間と時間が大きく削減されました。導入から間もないのでまだ体感値ではありますが、チルピタ®︎を採用している商品では、時間当たりの出荷ケース数は3割ほど増えています。何より、瓶詰め後の温度変化を最小限に抑えられるようになったことで、より自信を持ってお客様に「全量瓶貯蔵・冷蔵管理」を伝えられるようになったと感じています。またイベント出店時には酒瓶を氷水にひたすこともあるのですが、そのような状況下でもラベルははがれにくく、耐久性の面でも安心して運用しています。

今後、OSPに期待されることは何でしょうか?

柏原様:当社にとってラベルは、日本酒の「顔」であり、お客様に大信州を見つけてもらうための大切な要素です。店頭で他銘柄と並んだときに目を引き、飲んでみたいと思っていただくきっかけになるだけでなく、日本の文化や信州らしさを、質感や意匠を通じて伝えてくれる役割も担っています。今後は、多くの商品のラベルをチルピタ®︎に切り替えていく予定です。銘柄ごとのコンセプトなどを大切にしながら、大信州酒造らしさを表現できる手法を、OSPさんと一緒に考えていきたいですね。

大信州酒造株式会社について

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長野県松本市に本社を構える日本酒蔵。1880年創業の歴史を持ち、北アルプスの伏流水と県内産の酒米にこだわり醸造している。代表銘柄『大信州』をはじめ、『香月』などの上位シリーズを展開。近年は新蔵が完成し、伝統的な手仕事と最新設備を融合させた生産体制を整備した。国内外のコンペティションで評価を得る一方、新設した「聞き酒ROOM」や会員制プログラムなどを通じ、ファンづくりにも力を入れている。

https://www.daishinsyu.com/

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