経過措置期間がせまっています!2025年3月31日まで くるみのアレルギー表示の義務化【vol.528】
作成日:2025年2月7日
最終更新日:2025年03月26日
くるみによる食物アレルギーの症例数が増えていることを踏まえ、2023年3月9日、食品表示基準が改正され、アレルギー表示が義務付けられた品目(特定原材料)に「くるみ」が追加されました。
義務表示は現在8品目
発症数や重篤度から特に表示の必要性が高い食品として、
アレルギー表示が義務付けられている原材料を特定原材料といいます。
2023年3月9日に「くるみ」のアレルギー表示が義務化され、
特定原材料が7品目から8品目になりました。

目次
くるみが義務化された背景
「木の実類(ナッツ類)」のアレルギー症例が増加!消費者庁が実施する「即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査」において、2021年度の調査では木の実類の割合が13.5%(819例)に増加し、第3位となりました。

猶予期間は2025年3月31日まで
食品事業者が表示の切替えを行うための経過措置期間が設けられております。
これまでアレルゲンとして「くるみ」を表示していなかった食品事業者は、原材料および製造方法の再確認、原材料段階における管理に関する仕入れ先への再確認など、製品に含まれるアレルゲンを把握し、速やかに表示の切り替えを行いましょう。

「くるみ」の食物アレルギー表示ができているかチェックしましょう!
○ 使用している原材料や添加物に「くるみ」が含まれていませんか?
○ 原材料メーカーから仕入れている原材料や添加物の仕様書などを確認しましたか?
くるみのアレルギーのひとが注意すべき菓子類の例

・ミックスナッツ
・饅頭
・もなか
・羊羹
・フィナンシェ
・パウンドケーキ
・マフィン
・チョコブラウニー
・ドーナツetc.
くるみのアレルギーのひとが注意すべき調味料や加工食品の例

・ドレッシング(ごま)
・味噌
・そばつゆ
・食用油(くるみオイル)
・サラダ
・和えもの
・パスタetc.
○ 食品を製造する際に「くるみ」が意図せずに製品に混入(コンタミネーション)していませんか?
くるみを原材料として使用していないか、微量なアレルギー物質の混入の可能性を排除ができない場合は、注意喚起の表示を行いましょう。

表示対策はできていますか?シール・ラベルのご依頼は弊社まで!
食品表示に誤りはございませんか?表示ラベルなどの修正は弊社までご相談ください。
アレルギーの表示義務のみを記載している場合は、くるみを除く7品目とくるみを含む8品目が混在していませんか?

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この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。