データ入稿の基礎知識と抑えておきたい4つのポイント
作成日:2021年5月14日
最終更新日:2024年08月16日
ラベル作成をする際に必要なデータ入稿には、いくつかのポイントがあります。絵柄や文字、ラベルの特性を理解すると、ラベル作成のミスを削減できます。この記事では、早くて正確な印刷物を作成するためのデータ入稿のポイント4つに分けて紹介します。
データ入稿の基礎知識
早くて正確な印刷物を作成するデータ入稿の基礎知識は以下の通りです。
- 白ふち・色ふちの作織
- 塗り足しの作成
- 刃型データの作成
- 文字のアウトライン化
- 画像の配置とリンクetc.
1.刃型に近い絵柄や文字

刃型で切り抜く際に抜きずれが発生し、文字や絵柄がかけてしまう恐れがあります。絵や文字が欠けないようデザインエリアは刃型の1mm内側に入っているかを確認しましょう。
ラベルの刃型に文字が近すぎる場合は、OSPより以下の2点を確認します。

- 抜きずれ予防のために文字を少し小さくする
- ラベルサイズを大きくする
特に、訂正シール作成時に発生しやすいのでご注意ください。
2.QRコードの入ったラベル

サイトへ直接アクセスができる便利なQRコードは、物流の管理ラベルとしても活用されています。
セルの大きさや規定など弊社のサイトから確認できますので、作成時に参照にしてください。
なお、QRコードを入れる場合、1セル0.33mm以上、 余白は6セル以上が必要です。
また、QRコードの下は必ず白場が必要です。
3.原材料表示の文字の大きさがある

原材料や栄養成分表示を入れる場合、文字の大きさは8ボイント以上と決まっています。
(ただし、表示可能絶型が150㎠以下の場合は5.5ポイント以上の大ききにできます)

また、プラマークと紙マークの、天地の高さは6mm以上、材質表示の文字ボイント数は6ボイント以上と決められています。
4.箔押し加工について

箔押しの場合は細くかすれたり線がつぶれたりする可能性があります。
そのため、実線で0.1mm以上、抜き線で0.2mm以上が必要となります。
まとめ
データ入稿の基礎知識を紹介しました。ラベル作成のミスを減らし、高品質な印刷物を作成できます。絵柄や文字の配置、QRコードの設置、原材料表示の文字サイズ、箔押し加工のポイントを押さえて、効率的なデータ入稿を行いましょう。

この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。