全国の農協と漁協が活用! 地域団体商標の成功例
作成日:2015年8月6日
最終更新日:2024年07月23日
本記事では地域団体商標について解説します。町おこしやご当地グルメなど地域名の商品を組み合わせた地域団体商標を取り入れるメリットや具体例についても紹介しましょう。
地域団体商標とは
地域団体商標とは、地域名と商品などを組み合わせた商標の登録を認める制度のことです。伝統工芸品や食品などの物産品が多く登録されています。
平成17年より「地域名」+「商品名」のみからなる文字だけで構成される商標の登録が認められました。農協・漁協・商工組合のうち、加入が自由な組合などの団体が登録できます。
地域団体商標

地域団体商標は、特定の地域名とそこで生産される商品を結びつけた商標登録制度です。地域団体商標は、伝統工芸品・食品などの地域特有の物産品を保護し、商品の価値を認識させることを目的としています。例えば、「有田みかん」や「市田柿」のように、地域名を商品に含めることで、商品の出所と品質を保証します。
地域団体商標の利用とメリット
地域団体商標は、地域の商工会や農協、漁協などの登録が可能です。地域団体商標により、地域の製品が国内外で正当に評価される機会が増えます。また、地域ブランドとしての認知を高めるために、商標マークを商品パッケージや販促ツールの使用を推奨しています。
販促ツールとしての商標マーク

弊社では、地域団体商標を用いた商標マークのデザイン・商品に貼るシールやラベル・パッケージイベント用の販促ツールを提供しています。消費者にその地域産品であることを明確に伝えられます。
地域団体商標の具体例
地域団体商標には、「地域名と名称」「地域名と商品やサービスを表す名称」などの組み合わせが可能です。
地域名と名称

地域名と名称を組み合わせたものは、「有田みかん」のように地域の名産品のイメージ付けられます。
地域名と商品やサービスを表す名称

地域名と商品やサービスを表す名称を組み合わせたものは、「道後温泉」のように地域のサービスをイメージ付けできます。
「本場」や「名産」などの言葉がついたもの

「京都名産千枚漬」のように、地域名に「本場」や「名産」を付け加えることで、その地域の象徴的な商品としてブランド化します。
ご当地グルメを地域団体商標として登録

ご当地グルメも地域団体商標として登録が可能です。町おこしで盛り上がる、ご当地グルメは地域名+食品名のネーミングならば、地域団体商標として登録ができます。「地域名+食品名」のネーミングで新たな地域ブランドとして普及活動にもなります。
まとめ
本記事では、地域団体商標と利用方法、メリットについて紹介しました。地域団体商標は、特定の地域名と地元で生産される商品を結びつけることで、商品の出所と品質を保証し、地域のブランド価値を高めます。また、地域の商工会や農協、漁協などがこの商標を登録し、国内外で正当な評価を受けることが可能です。さらに、地域団体商標を活用した販促ツールの提供を通じて、消費者にその地域産品であることを明確に伝えることが可能です。
この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。