RSSコード|省スペース用バーコード
作成日:2015年8月4日
最終更新日:2024年08月08日
RSSコードは、医療品や医薬品など限られたスペースに印字・印刷ができます。データを圧縮してコード化することで、省スペースを実現しています。この記事では、RSSコードについて詳しく紹介します。
目次
RSSコードとは
RSSコード(Reduced Space Symbology)とは、限られたスペースに印字、印刷できるバーコードです。省スペースシンボルとも呼ばれ、データを圧縮してコード化することで、省スペースを可能にしています。
JANに変わる省スペース用バーコードとして活躍しています。
RSSコードの目的

RSSコードの目的は、医薬品の取り違え事故の防止、トレーサビリティ(追跡可能性)の推進です。また、RSSコード印刷ガイドラインが2008年7月に発行されました。
RSSコードの普及

小物商品用として開発されたバーコードシンボルで、医薬品や医療材料の分野で注目されています。近年、医療事故防止の意味から、薬剤などを使用する際の安全管理が急務となっています。
そのため、個装単位でのパーコード印刷のニーズが高まり、RSSに注目が集まっています。果実・食肉・文具・化粧品などのシーンでの普及しています。
RSSコードの特長
続いて、RSSコードの特徴を紹介します。
1.小さいシンボル

RSSコードはJANコードの10分の1以下と非常にコンパクトなサイズです。調剤包装単位の医薬品などに印刷できます。
2.少ないモジュール数で多くの情報を提供

バーコードは、シンボルキャラクタとエンコードキャラクタが1対1で対応しています。
しかし、RSSコードは圧縮しているため、少ないモジュール数で多くの情報を盛り込めます。
よく見かけるRSSコード

表示内容によって使用するRSSコードが変わり、商品コードのみを表示する場合はRSS Limitedを使用します。
また、表示面積が小さい場合は、RSS-14 Stackedを用います。
商品コード+製造番号(製造記号)+有効期限を表示する場合は、RSS合成シンボルCC-Aを使用します。
梱包携帯ごとのRSSコード

ダンボールや個装箱など、表示する包装形態により、使用するRSSコードも変わります。
以下の記事では、OSPが提供するバーコードやQRコード等について詳しく解説しています。気になる方は、ぜひご覧ください。
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この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。