梨地加工は、パッケージに特有の風合いと高級感を与えるエンボス加工の一種です。この加工技術により、フィルム製品はより魅力的で付加価値の高いものとなります。この記事では、梨地加工の特徴や用途、さらにその活用例について詳しく解説します。
目次
梨地加工とは?

梨地加工は、フィルムの表面に微細な模様を施すことで、独特のざらざらとした質感を持たせるエンボス加工の一種です。この加工により、フィルム製品は高級感と洗練された印象を与えることができます。特に、プレミアムな商品やブランドイメージを強調したい場合に最適です。
梨地加工の特長
冷蔵向けの水気が気にならない材質

フィルム素材は水気に強いため、通常レーヨンから作られる製袋品の代替品として使用できます。さらに、フィルム素材は窓あきデザインを印刷できるため、加工費用を節約できます。
和紙のような風合いで高級感を演出

従来のマット調のフィルムパッケージに比べて、梨地加工を施した製品は高級感が際立ちます。そのため、プレミアムな商品やブランドイメージを重視する製品に最適です。
梨地加工の用途例

梨地加工を施したフィルム製袋品は、以下のようなさまざまな使用用途があります。
- 冷蔵のそば・うどんなど麺類のパッケージ
- 冷蔵の練り製品パッケージ
- 冷蔵の生菓子のパッケージ
- 個包装の菓子パン類のパッケージ
- ギフト向けラッピング袋
- 衣服・アパレル製品の包装袋
ラッピング袋や包装袋にも活用

梨地加工を施したラッピング袋や包装袋は、肌触りがソフトでありながらも高級感を演出します。これにより、ギフト向けのパッケージや特別な製品の包装におすすめです。
梨地加工の加工例
合掌袋
伝統的な日本の包装スタイルである合掌袋にも、梨地加工を施すことで和風とモダンなデザインを組み合わせた製品を作成できます。
ピロー包装用の巻き取り製品

販促用の製品や贈り物の包装にピッタリです。独自のデザインと高級感を演出できます。
三方袋・二方袋
食品や商品の包装に使用され、梨地加工が施されることで製品の美しさが際立ちます。
まとめ
フィルム製袋品の梨地加工は、製品に高級感や独自の風合いを与え、ブランド価値を向上させます。大阪シーリング印刷(OSP)では、フィルム製袋品の制作、印刷、加工において幅広くサポートできます。
新商品のパッケージ制作や既存商品のリニューアルに関するご相談やお問い合わせについて、お気軽にOSPまでご連絡ください。
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この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。