フィルムの校正には種類があり、それぞれ特長が異なります。この記事では、フィルム校正の種類とそれぞれの特長について詳しく解説いたします。
フィルム印刷の流れ
まず、フィルム印刷の基本的な流れについてご紹介します。商品の設計が完了し、版下が校了(校正の確認が完了)となると、製版作業に進みます。この段階でフィルム校正が行われ、OSPでは「青焼き校正」と「カラー校正」という2つの校正方法が使用されます。校正では、前工程で指示された修正が適切に反映されているか、文字の欠落やぼやけ、製版や面付の正誤、写真製版の品質などが確認されます。校正が完了したら、印刷前の最終確認としてお客様に校了確認を依頼します。校了が完了したら、刷版の作成に進み、印刷工程が開始されます。
フィルム校正の種類と特長
ご紹介した通り、OSPのフィルム校正には「青焼き校正」と「カラー校正」の2つの種類があり、用途に応じて選択されます。以下では、それぞれの校正方法の概要と特長を詳しく説明します。
1. 青焼き校正
青焼き校正は、単色印刷の場合に使用される校正方法です。この方法では、製版されたフィルムを青色感光紙に焼き付けて校正用の紙を作成します。この校正用紙を「青焼き」と呼びます。
青焼き校正の特長は以下の通りです:
- 対応サイズはA3サイズまで
- 特色対応が可能
- 全国の営業所のプリンターで出力し、データ電送できるため、即時の校正確認が可能。これにより、納期短縮に貢献します。
2. カラー校正
OSPのフィルムカラー校正では、アプルーバル校正が行われます。アプルーバル校正は、コダック社のアプルーバルシステムを使用して、より実際の製品に近い色調の校正が可能です。
アプルーバル校正の特長は以下の通りです:
- 対応サイズはA2ワイドサイズまで
- プロセス4色と白1色に対応
- 凸版方式やグラビア方式にも対応可能
このように、フィルム校正には用途に合わせて選択できる2つの主要な種類があり、それぞれの特長に優れた利点があります。
まとめ
本記事では、フィルム校正の種類と特長について詳しく説明しました。OSPでは、シールやラベルの印刷に限らず、商品パッケージ、軟包材(フィルム)、販促ツールなど、さまざまな印刷物の企画、デザイン、制作、印刷に関するご相談を承っております。商品パッケージや販促活動に関するお困りごとがあれば、お気軽にOSPまでご相談ください。
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この記事の筆者

中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。