「てまえどり」運動とは、商品棚のてまえにある商品を選ぶ新しい購買方法です。食品ロス(フードロス)を削減するための効果的な取り組みであり、大きな社会的意義を持っています。「てまえどり」の効果やメリット・デメリットなども解説します。
「てまえどり」とは
「てまえどり」とは、コンビニエンスストアやスーパーなどで商品を選ぶ際に、期限の短い商品や賞味期限が迫った商品を手前から選ぶ行動のことを指します。「てまえどり」運動は、食品ロス削減のために呼びかけられており、期限切れで廃棄される食品を減らすことを目指しています。
データでみる「てまえどり」運動の意味・目的
日本では、年間600万トンもの食品ロスが発生しているというデータがあり、そのうち家庭系の食品ロスが46%、事業系の食品ロスが54%とされています。この大きな問題を解消するための取り組みとして「てまえどり」運動は国や自治体から推奨され、協力店舗も増えています。
「てまえどり」の効果やメリット
「てまえどり」に期待される効果は、期限が過ぎて廃棄処分されることによる食品ロス(フードロス)を削減すること。コンビニエンスストアやスーパーなどで販売されている食品には、販売期限が設けらています。期限を過ぎた商品は販売できなくなるため、たとえ賞味期限・消費期限の前であっても廃棄しなければならないのです。
そこで、「てまえどり」の取り組みを消費者が行うことで、商品が廃棄されず食品ロスの削減が期待できるというメリットがあります。
「てまえどり」はおかしい?デメリット
てまえどり運動のため、基本的に商品棚の手前には賞味期限が迫った商品や、割引シールの貼られた商品が陳列されています。できるだけ日持ちする商品を買いたい場合はデメリットといえるかもしれませんが、同じ商品を割引価格で購入できるとなれば消費者にとってメリットが大きいでしょう。 また、手前から商品を購入するだけで環境問題に取り組める点もメリットとして挙げられます。
今すぐできる「てまえどり」の取り組み|コンビニやスーパーでは“手前”から
てまえどりは、だれでも簡単に取り組める環境活動です。コンビニエンスストアやスーパーなどで商品を選ぶ際は、手前から取るように心がけましょう。
特に、おにぎりやサンドウィッチなど賞味期限が短く、購入してからすぐに食べる食品の場合は手前から取るだけで食品ロスへの取り組みになります。
「てまえどり」啓発POPに活用できる販促物
「てまえどり」運動を広めるためには、啓発POPが有効です。以下に、「てまえどり」啓発POPに活用できる販促物を3つご紹介します。
レールPOP
売り場や什器の棚に簡単に取り付けられ、商品に近い位置で消費者にメッセージを訴求します。商品選びの際に目に留まりやすく、効果的な啓発が可能です。
スイングPOP
陳列棚やレジ周辺などに設置し、空気で揺れる特徴があります。この揺れる動きが目を引き、「てまえどり」運動に注意を喚起します。
値引きシール
期限の迫った商品に適用する値引きシールは、早めに商品を選びやすくします。食品ロス削減の一環として、消費者に積極的な選択を促すのに役立ちます。
大阪シーリング印刷(OSP)では、これらの啓発POPや値引きシールなどの制作をプロフェッショナルにサポートします。お客様の目的に合わせてデザイン提案から印刷まで一貫してサービスを提供し、食品ロス削減と「てまえどり」運動の推進に貢献いたします。
https://www.osp.co.jp/products/novelty/
「てまえどり」運動の推進や食品ロス削減のためのPOP制作に関するご相談は、OSPまでお気軽にお問い合わせください。
資料ダウンロード
この記事の筆者
中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。