vol.172 タック紙

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vol.172 タック紙
vol.172 タック紙

【ラベル用原紙の種類と特長を紹介】
ラベル用原紙は、一般には「タック紙」や「粘着紙」と呼ばれています。

「表面基材」「粘着剤」「剥離紙(セパレーター)」の3つの要素で構成されています。

この原紙に印刷や切り取り等の加工を行い、ラベルとして市場に出ます。

大阪シーリング印刷(OSP)では、タックラベルのコストダウンを図るため、自社内でラベル用原紙の開発と製造を行っています。

この記事では、弊社が製造している代表的なラベル用原紙の種類と特長をご紹介します。

【上質タック紙】
化学パルプだけで製造した表面がマット調の製品です。
キャストコートやアートタックより安価な為、表示用ラベル等で使用されることが多いです。

【アートタック紙】
上質紙に無機顔料をコーティングし、スーパーカレンダーで仕上げて製造したものです。
特長として、平滑度や白色性に優れ、カラー印刷の発色に適しています。

【コートタック紙】
アート紙と同様、上質紙に無機顔料をコーティングし、スーパーカレンダーで仕上げて製造したものです。
ただし、アート紙に比べコーティング量が少なめです。
特長として、カラー印刷の発色に適しています。

【キャストコートタック紙】
コート紙やアート紙よりコーティング層が厚く、鏡面仕上げされた金属面に押しあてて製造したものです。
特長として、強い光沢感や高級感があり、カラー印刷や美術印刷に適しています。

【合成紙タック】
プラスチックを主原料に添加剤などを混ぜて造られたものです。
白色性がよく滑らか、防湿性・耐水性に優れており水に濡れても破れにくく強度があり、ポスター等にもよく使用されます。
バイオマスマーク認証品もあります。

【ホイルタック紙】
紙にアルミ箔をラミネートして製造したものです。
金ホイルタック紙、銀ホイルタック紙等があります。

【和紙タック】
日本古来の紙の質感を持ち、落ち着いた雰囲気と和の高級感が特長です。
デザインイメージの一部として、その質感が使用されることが多く、特に酒類には非常に多く使用されています。

【クラフトタック紙】
段ボールの表面のような紙質をもつ紙で色の浅い半晒しクラフトと、色の濃い未晒しクラフトがあります。
デザインイメージの一部として、その質感が使用されることが多いです。

【訂正貼りタック紙】
訂正貼り用として、裏面にグレーベタを引き下地が見えないように加工したものです。
上質・アート・キャストコートタック等があります。

【コピータック紙】
コピー機やレーザープリンタの印字に対応したタック用紙です。

【再生タック紙】
古紙を配合したラベル原紙です。
自治体のゴミ処理券等に使用されることが多いです。

【含侵紙タック】
上質系の紙に高分子樹脂を含浸したものです。
強度及び耐水性に優れています。

【無塵紙タック】
クリーンルーム内の使用にあわせて開発された、こすれなどによる発塵を抑えた紙です。

【PET(ポリエステル)タック】
ポリエステルフィルムにタック加工した製品です。
熱に強く、透明性に優れています。透明・白以外にも、金・銀等があります。
バイオマスマーク認証品もあります。

【塩ビタック】
柔らかく、印刷適正・耐候性に優れ、屋外での製品に使用される場合が多く、特にステッカー等に多く利用されています。
ただし、有機塩素化合物のため、環境問題に配慮しその使用は減少傾向にあります。

【サーマルタック紙】
サーマル紙は「感熱紙」とも言い、熱によって起こる化学反応を利用して発色する特殊な紙です。
そのサーマル紙にタック加工を施したものがサーマルタック紙です。
サーマルタック紙にも種類があり、用途によって使い分けます。
電子レンジ対応の耐熱仕様のものや、耐水性に優れたものがよく選ばれています。

【PP(ポリプロピレン)タック】
ポリプロピレンにタック加工をした製品です。
透明性がよく耐水性があります。
同質のプラスチック容器に貼ったままでリサイクル処理が可能です。
バイオマスマーク認証品もあります。

いかがでしたか?

ひとことに「ラベル用原紙」と言ってもたくさんの種類があります。

用途によって使い分け、お客様への情報伝達効果を高めていきましょう。

大阪シーリング印刷(OSP)では、シールやラベルの印刷だけでなく、企画やデザイン制作、商品パッケージや販促POPなどの制作も一気通貫で承っております。

ラベル用原紙を自社製造することで、小ロット対応や制作コストの削減にも貢献致します。

シールやラベル、商品パッケージや販促POPの制作・印刷について検討されている方は、ぜひお気軽に大阪シーリング印刷(OSP)までご相談ください。