【2024改正】新食品表示法のルール|表示例でわかりやすく解説

作成日:2019年12月17日

最終更新日:2024年04月22日

タグ:#アレルギー表示 #シール #ラベル #食品表示

2020年4月1日から施工された食品表示の全面義務化。新しい食品表示法のルールについてシール・ラベルの表示例を見ながらわかりやすく解説します。食品表示法は細かい改正が繰り返されており、2024年4月には「無添加」表示に関する表示ルールが改正されました。

新しい食品表示法とは|2020年完全施行

新しい食品表示要件が2020年4月1日より完全施行となりました。食品表示とは、消費者が食品を適切に選択しできるよう、食品についての情報を表示するものです。

新食品表示4つのルール

2020年より新しくなった食品表示のルールについてわかりやすくまとめました。

【変更箇所】ラベル・シールの表示例

新しい食品表示により具体的に何が変更するのか、まずはシール・ラベルの表示例でみてみましょう。
従来の表示制度から、アレルギーの個別表示、原材料と添加物の区分、表示責任者と製造所の表示、栄養成分表示の義務化、 の4点が変更になります。

1:アレルギーの個別表示

アレルギーを個別に表示することが義務付けられています。
例:(小麦を含む)(小麦由来)など

記入するスペースがない場合は、最後にまとめて表示してもOKとなっています。
例:(一部に小麦・大豆・ごまを含む)

2:原材料と添加物の区分

原材料と添加物を記号(スラッシュorコロン)や改行で明確に区分して表示する必要があります。

3:表示責任者と製造所の表示

一つの商品を一か所で製造している場合、製造所の名称と所在地を別枠で表示or枠なしで下に表示表示責任者が販売者となります)しなければなりません。

4:栄養成分表示の義務化

新食品表示により、栄養成分表示のナトリウムが食塩相当量に変更されます。添加物の区分やエネルギーなども同時に切り替える必要があります。

わかりやすい!文字サイズ・レイアウトの表示例

複雑な新食品表示について、具体的な表記の仕方や重要なポイントをわかりやすくまとめました。ラベル・シールの表示例で解説します。

表示例1|横・アレルギー最後に一括表示・一括表示枠あり・製造所枠なし

文字サイズは8ポイント以上の大きさで表示します。表示可能面積が150㎠以下の場合は、5.5ポイント以上で表示ができます。

※表示可能面積=表示ができる容器包装の面積、現状使用のシール・ラベルの大きさではありません。

表示例2| 横・アレルギー個別表示・一括表示枠あり・製造所枠あり

一括表示を横書きにレイアウトした場合の表示例です。容器包装の見やすい箇所に貼る場合が多いです。

表示例3|横・アレルギー最後に一括表示・一括表示枠あり・製造所枠あり

ドレッシングなどでよくみられる、アレルギーを最後に一括表示した横タイプのラベル表示例です。

表示例4|縦・製造所枠なし

調味料や酒など、縦長の瓶やボトルにシール・ラベルを貼る場合、縦レイアウトのほうが見やすくなります。

表示例5|横長・一括表示枠あり・製造所枠なし

ジャムの瓶など、胴の左右に食品表示が配置される例です。

表示例6|横・添加物欄あり・アレルギー最後に一括表示・一括表示枠あり・バーコードなし・製造所枠あり

原材料名と添加物をそれぞれ設けることで、わかりやすく表示させることができます。製造所情報は、枠内につけても枠外に表示してもOKです。

表示例7|横・アレルギー最後に一括表示・一括表示枠あり・栄養成分表示枠なし・バーコードなし・所枠あり

栄養成分表示のスペースに制約があり、分割・枠組みが入らない場合、横に並べて表示することもできます。

表示例8| 横・最後に一括表示・一括表示枠あり・バーコードなし・製造所枠なし

商品の裏面に一括表示のみのシール・ラベルを貼る場合、こちらの表示例をご参考ください。

【2024年】無添加表記が改正

最新の大きな改正として、2024年4月1日より「無添加」表示のルールが変更となりました。「人工」「天然」「合成」などの用語について使用ルールが改正されているため確認しましょう。また、無添加表示の改正により、シール・ラベルも変更が必要です。

消費者庁HPで最新のガイドラインをチェック

食品表示法は完全施行されてから2024年現在まで、細かな改正が繰り返し行われています。そのため、シール・ラベルに印字する際は変更点がないか都度確認することが重要です。
食品表示法の最新情報やガイドラインについては、消費者庁ホームページより確認することができます。

大阪シーリング印刷(OSP)は、食品表示シール・ラベルの制作・印刷を提供しています。新食品表示に適合するためのサポートをお求めの方は、お気軽にOSPにご相談ください。私たちはお手伝いいたします。

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この記事の筆者

中嶋

OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。

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