vol.337 お酒の表示2

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vol.337 お酒の表示2
vol.337 お酒の表示2

【特集 お酒の表示2】
日本ワインや国内製造ワインなど果実酒が世界や国内の方々に注目を浴びています。

今回は、果実酒のシール・ラベルを作成する場合、表示のポイントを簡単にご紹介します。

【ラベル表示例「果実酒の場合」】
[文字の大きさについて]
表示は8ポイント以上の大きさで、見やすく表示します。

[表示義務について]
果実酒の表示には、表示義務のある項目が9点あります。
1. 「山梨」とラベルに表示する場合、山梨産のぶどうを使用し県内で発酵、容器詰めしたものに限ります。
2. 「果実酒」、「甘味果実酒」などの品目は、容器容量に応じて、10.5ポイント~26ポイントで表示。見やすい書体・色で銘柄名が記載してあるラベル面に表示します。
3. 原材料名です。果実、濃縮果汁、原料ワインなどの原料に対しての原産地表示が必要です。
4. 内容量は㎖またはℓで表示します。
5. 製造者の名称、所在地を表示します。個人の場合は氏名を表示します。
6. アルコール分を1度単位または0.5度単位で1度の範囲内で表示します。
例:13度以上14度未満の場合
①13度以上14度未満
②13.0度以上13.9度以下
③13度
④13%以上14%未満
⑤13.0%以上13.9%以下
⑥13%
7. 未成年者の飲酒防止の表示です。「飲酒は20歳になってから」などの文言で、5.5ポイントから6.0ポイントの大きさで表します。
8. 原産国名です。輸入ワインが対象です。
9. 添加物は国内製造ワインでは原材料名の中に。輸入ワインは別で独立して表示。

【今後注目される、日本ワインとは】
「国産ワイン」と呼ばれていたものには、国産のぶどうのみを原料にした「日本ワイン」の他に、輸入濃縮果汁や輸入ワインを原料としたワインも混在し、違いがラベルの表示だけでは分かりにくいという問題がありました。

そのために、国税庁が2015年10月30日に表示ルールを定めました。
1. 国産ブドウのみえお原料
2. 日本国内で発酵、容器詰めした果実酒
※海外の原料を使用したワインと明確に区別

【日本ワインの表示ポイント】
1. 産地名
2. ブドウの品種
3. 収穫年
を一定のルールで表示ができます。

・ワインの産地名が表示できる場合:産地で収穫したぶどうを85%以上使用して、産地内で醸成したワイン
・ぶどうの収穫地名が表示できる場合:収穫地で収穫したぶどうを85%使用したワイン
・醸造地名が表示できる場合:収穫地以外で収穫されたぶどうを使用して醸造地で醸造したワイン

【国内製造ワインと日本ワインの区別】
「国内製造ワイン」とは、日本で製造されたワインです。国産ブドウのみを原料にしたワインや、それ以外を原料にしたワインも該当します。
例えば:輸入濃縮果汁、輸入ワイン、海外原料を使用したワイン、など

濃縮果汁など海外の原料を使用したワインは、表ラベルに「濃縮果汁使用」「輸入ワイン使用」などの表示義務があります。また、産地や品種、年号の表示は不可です。

「日本ワイン」とは、日本のぶどう100%で作られたワインです。ぶどうの産地や品種などの表示が可能です。

いかがでしたか?

大阪シーリング印刷(OSP)では、食品・飲料業界を中心に、長年数多くのラベルの制作・印刷を承ってきました。

その中で培ってきたノウハウをもとに、ラベル制作に関してのご提案をさせていただいております。

表示ラベルの印刷をご検討の方は、ぜひお気軽にOSPまでご相談ください。