文字とフォントはデザインの核心であり、消費者に与える印象に大きな影響を与えます。シールやラベルのデザインにおいて、文字とフォントの基礎知識は欠かせません。この記事では、文字とフォントに関する基本的な知識と、それらのデザインにおける重要性について解説します。
書体のバリエーション:デザインの多様性
基本書体:
角ゴシック系:横・縦棒が同じ太さで四角形の始・終筆部。
明朝系:細い横棒・縦棒が特徴で毛筆楷書に近い。
丸ゴシック系:横・縦棒が同じ太さで円形の始・終筆部。
毛筆書体:
楷書系:読みやすく、伝統的で厳格なイメージ。
行書系:楷書をくずし、安らぎと優雅さを感じさせる。
隷書系:古典的で伝統的な書体。
勘亭流系:歌舞伎の女形をイメージしており、伝統とやさしさを組み合わせる。
よく使用する書体:
教科書体:小学校の教科書によく用いられ、毛筆楷書に似ている。
ヒゲ文字系:髭をあしらったデザインでアイキャッチに使用。
ポップ系:遊び心豊かで人目を引きやすい。
古印系:エレメントが腐食されたようなデザイン。
文字(フォント)のサイズ:読みやすさを追求して
文字のサイズは、読みやすさに影響を与えます。一般的な単位として、ポイント(pt)と級数(Q)が使用されます。ポイントは1ポイントが約0.35mmで、現代の文字サイズ指定に主に使用されています。
最小の文字サイズに関して、OSPでは以下を推奨しています:
- ゴシック系凸文字:最低5.5pt
- 明朝系凸文字:最低8pt
- ゴシック系ヌキ文字:最低6pt
- 明朝系ヌキ文字:最低9pt
文字(フォント)の太さと印象
フォントの太さ、つまりウェイトは、文字が与える印象に影響を与えます。太い文字は野太で力強く、視認性が高く訴求力があります。一方、細い文字は繊細で上品な印象を与え、可読性が高いです。
文字の変形:情報を収めるデザインの工夫
限られたスペースに多くの情報を収めるため、文字の変形が必要となることがあります。長体などの変形を行い、スペース効率を最大限に活用しましょう。
文字とフォントはデザインの鍵となり、消費者に与える印象や情報の伝達に重要な役割を果たします。OSPでは、シールやラベル、商品パッケージのデザインから印刷まで幅広くサポートしており、フォントの選択や文字デザインに関するご相談もお気軽にお寄せください。我々の専門知識を活かして、デザインプロジェクトを成功させましょう。
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この記事の筆者
中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。