輸出向け加工食品 Part2【vol.517】
作成日:2024年7月26日
最終更新日:2024年07月29日
アルコール飲料や調味料などの加工食品の輸出量が増えております。輸出先国の現状や政府の支援事例を 紹介いたします。輸出向け商品の取り扱いをお考えの方はご参照願います。
目次
輸出対応で売り上げがアップした事例
醸造酢・醤油製造メーカー様
ジェトロが招待したバイヤー専用のオンラインカタログに参加。香港の輸入業者から引き合いがあり、果実酢が成約。
現地の店舗やECサイトで販売されている。
世界的な健康意識の高まりに合わせて同社商品に対する注目度がアップに!
水産加工製造メーカー様
海外事業展開を支援する機関があることを知り、ジェトロの「(※)新輸出大国コンソーシアム」の専門家支援に応募。
欧州の水産品に長く携わる専門家を紹介。オランダの水産輸入卸業者を
現地パートナーに。欧州への輸出に成功している。
※「新輸出大国コンソーシアム」は、日本企業の海外展開を支援する全国のあらゆる支援機関が結集し、海外展開に関心を持つ中堅企業や中小企業へワンストップの支援をするサービスです。
だし加工製造メーカー様
貿易実務の講座に頻繁に参加。輸出入手続きへの不安も解消に。海外での展示会への出展が輸出のきっかけとなり、海外販路開拓の場である商談会にも意欲的に参加。台湾などへの輸出を実現している。
輸出先国や地域の食品表示などの規制ポイントについてご紹介いたします!
加工食品の輸出に際し必要となる対応の例
施設認定と登録
食肉や水産物を主な原料とする加工食品については、施設基準やHACCPの衛生基準を満たした施設の 認定が必要です。施設の改修も伴う場合があります。
中国への食品輸出は、製造企業の登録が必要です。
混合食品
EUは、動物由来の原料(乳、卵、水産物など)が含まれる場合、その原料がEU基準を満たして いることの証明を要求します。
食品添加物
国ごとに使用可能な食品添加物が異なることから使用ができない添加物を使用している場合は代替の添加物に変更し、商品を製造することが必要です。
表示
国ごとに栄養成分などの表示ルールが異なることから、各国の規則を確認する必要があります。
容器と包材
国ごとに包装容器の品質規格や条件が異なることから認められた容器・包材を使用する必要があります。
ハラール・コーシャ
原材料、加工方法、包装、貯蔵、物流、陳列などサプライチェーンを通じた対応が必要です
現地ビジネスパートナーの選択や現地の情報収集など
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この記事の筆者
中嶋
OSP TOP NEWS 編集担当。
OSPの製品やサービスの情報から、包装や食品表示に関する法改正やトレンド情報まで、多岐にわたるジャンルの記事を20年以上にわたり執筆。
食品包装の豊富な知識を活かして、最近では製造メーカーの組合や、包材メーカーが主催の、衛生説明会に招かれて講師などを務める。
趣味はソルトルアーフィッシング。